体験を起点に、出会いをデザインする仕事
住宅展示場企画・運営

プロフィール
A.S
ハウジング事業部
副部長
中京テレビクリエイションのハウジング事業部は、従来の集客中心の住宅展示場のあり方から脱し、新たな取り組みに挑戦し続けてきました。家づくりの勉強会やカジュアルなモデルハウス見学イベントなどのオリジナル企画は、来場者と出店者の双方から評価され、全国的にも評判を集めています。施設管理・マーケティング・営業を横断しながら、来場者と住宅メーカーとの出会いの設計に関わるA.Sさんに、その仕事のかたちを訊ねました。
CHAPTER. 1
住宅展示場の在り方を 変えた取り組み

――ハウジング事業部の仕事を一言で言うと何でしょうか。
家をつくるハウスメーカーと、住まいを探している生活者の「出会いの場をつくる仕事」です。 住宅は一生に何度も購入するものではなく、営業の方と話すこと自体にハードルを感じる方も多いので、接点をつくるだけではうまくいきません。来場者の気持ちとハウスメーカーの事情の両方を汲み、住宅展示場というフィールドを使って、その間をどう埋めるかを日々考えています。
――価値ある出会いとはどのようなものですか。
住宅展示場は出展料で成り立つビジネスですから、ハウスメーカーにとっては「出展してよかった」と思える接点が生まれることが大前提です。ただ、ハウスメーカー側に寄りすぎると「とにかく来場者を送ってほしい」「できるだけ個人情報を収集したい」といった方向に傾いてしまいます。それでは気軽に足を運びにくい。 そのため、来場者にどれだけ体験価値を提供できるかが重要になります。特定のハウスメーカーに属さない立場だからこその「売り込まれない」という安心感をベースに、家づくりに関する悩みや不安が解消され、「来てよかった」と思える体験を設計します。 来場者とハウスメーカー双方の意見の本音を洞察し、サービスや企画を生み出していくのが私たちの役割です。
――具体的に、どのような取り組みをされているのでしょうか。
この業界では、キャラクターショーなどで人を集めて、来場者をハウスメーカーがモデルハウスへ呼び込んでいくという形が一般的でした。ただ、そのやり方では、本当に家づくりを考えている方としっかり向き合う場になりにくい。そこで、出会いの質そのものを変える方向に舵を切ったのが中京テレビクリエイションです。 例えば家づくりの勉強会です。中立的な立場で情報提供を行い、家づくりを真剣に考えている来場者と住宅メーカーをつなぐ流れをつくりました。また、個人情報なしででモデルハウスを一斉に自由見学できる「モデルハウス勝手に見学DAY」や、短時間で決められたコースに沿ってスタッフと一緒にモデルハウスを見て回る「モデルハウス弾丸ツアー」など、体験そのものをカジュアルにする取り組みも行ってきました。 こうした施策は参加者と出店者の双方から評価をいただき、全国的にも評判になりました。他県の運営会社や住宅会社から取材を受けることもあり、他地域でも取り入れられるようになっています。 中立的な立場だからこそ考えられる、住まいの内見の新しいあり方を提示できたことは大きな挑戦だったと感じています。
CHAPTER. 2
複数領域を横断しながら、 深く考え、即座に動く

――担当されている業務は、大きく分けるとどのようなものになりますか。
大きく分けると三つです。一つがどうすればお客さまに来場していただけるかを考え、戦略を立ててプロモーションをするマーケティング。もう一つが住宅メーカーに対して、展示場への出店を促進する営業。そして三つ目が住宅展示場の環境を維持する施設の管理業務です。この三つを軸に業務を組み立てています。
――幅広い業務に関わる働き方の特徴を教えてください。
一つの分野だけに集中するというよりも、その都度求められる役割が変わる仕事だと感じています。施設の管理をしていたかと思えば、次はプロモーションを考えたり、営業の話をしたりと、扱う領域が切り替わっていく。慣れるまでは難しさもありましたが、今はそれがこの仕事の特徴だと捉えています。 メンバーそれぞれに得意分野があるので、「この分野はこの人に聞こう」と自然に役割が補完される環境があります。施設の保全であれば専門の知識を持っている人に、営業やマーケティングであればそれぞれの経験を持つ人に相談できる。個人で抱え込むのではなく、チームで補い合いながら進めていける安心感があります。
――住宅業界の変化をどのように捉えられていますか。
住宅業界自体も変化を続けており、来場者の年齢層や家づくりのタイミングも変わってきています。その中で、出会いの形そのものを設計し直していく必要があると感じています。 単純に人が集まる場ではなく、どれだけ質の高い出会いを設計できるかという考え方の軸は変わりませんが、その実現の仕方は常に更新されている。その変化に対応し続けることがこの仕事の前提です。
CHAPTER. 3
体験をつくる側に回ることで 見えた景色
――入社前の経歴を教えてください。
広告代理店に約10年ほど勤務していました。住宅展示場やハウスメーカー、マンション関連といった、住宅関係の案件に関わっていたので、この業界についてはある程度理解していました。顧客ニーズのヒアリング・企画・提案・進行管理・収支計画の策定など、自分が中心に立って回していくスタイルだったので、その経験は今の仕事にも活きていると感じています。
――仕事の関わり方に違いはありますか。
一番大きいのは、関わる範囲の違いです。広告代理店のときは「CMをどうするか」「チラシをどうするか」といった個別施策の提案に偏りがちでした。今は、展示場そのものが自分たちの事業なので、そもそもどういう戦略で集客していくのか、どのような体験を設計するのかといった上流から関わることができます。プロモーションの一部ではなく、現場そのものを含めて設計していく。その違いは大きいです。
――中京テレビグループの一員であることは、ハウジング事業にどんな影響がありますか。
まず、放送局というブランド力が強いです。「モデルハウス勝手に見学DAY」は、バラエティー性のある企画として設計していますが、テレビ局のイメージがあるからこそそうした発想が受け入れられているのではないでしょうか。 お客さまも「中京テレビ」という名前から、自然とエンタメ性を期待してくださっているように感じています。その期待に応える形で企画をつくれるのも、この仕事の魅力の一つです。
――グループ内での連携や雰囲気についてはいかがですか。
中京テレビの担当部門と定期的に情報共有を行っていて、今後の取り組みについてもコミュニケーションを取っています。グループや部署が違っても業務を通じて関わる機会があり、さまざまな考え方に触れられるのは面白いですね。グループを通じて、流行や時代の空気に敏感な印象がありますし、そうした感覚は企画にも影響していると思います。 あえて言えば、中京テレビは情報をマスに届けている一方で、中京テレビクリエイション側はクラシックコンサートやアイスショー、テーマパークなど、文化事業に近いエンターテインメントも多く、人と直接関わることや、その場での体験を大切にしている人が多い印象です。
CHAPTER. 4
リアルな体験に 関わり続ける仕事

――仕事の手応えや、やりがいを感じる瞬間について教えてください。
住宅業界では、集客やプロモーションに悩んでいる企業が多いです。新しい取り組みを実施した際に「やってくれてありがとう」と言っていただけたときは、手応えを感じますね。自分たちのアイデアが現場で形になり、感謝の言葉として返ってくるのは、この仕事の大きなやりがいだと思います。
――どのようなスキルが身につきますか。
まずは集客プロモーションの力です。現状を見て戦略を立て、実行して、その結果を踏まえて次の打ち手を考える。このサイクルが自然と回っていく環境にあります。実際にやってみないと分からないことも多いので、小さく試して、修正していく。そのPDCAを回し続ける経験ができるのは大きいですし、どの時代でも必要とされる力だと思います。
――どのような人が、この仕事に向いていると感じますか。
宣伝や広報、マーケティングといった領域に興味がある人、広い視点で相手の状況を捉えられる人でしょうか。課題に対して、様々な角度から眺められる人が向いていると思います。完成度の高いアイデアを一つ出すよりも、思いついたばかりのアイディアの種をたくさん出せる方が大事だと感じています。
――アイデアを出しやすい環境ですか。
もちろんです。自由にアイデアを出し合う場が定期的に設けられていて、ふとした思いつきを安心して発言できます。皆がお互いにアイデアを出し合い、ポジティブに受け止め、育てていく空気感です。 「どこまで気軽に展示場に来てもらえるか」という点は、引き続き磨いていくべき重要なテーマです。いまも新たな突破口をみんなで模索している最中なので、これから一緒に働く方の新しい視点や発想にも期待しています。
――最後に、中京テレビクリエイションの魅力について教えてください。
目の前の人に何を届け、どう感じてもらうか。実際に反応が見える現場に関われることが、中京テレビクリエイションの特徴であり面白さです。さまざまな事業を展開している会社なので、リアルな体験づくりという軸からぶれずに、自分の領域を広げていけます。ハウジング事業部では、経験の有無にかかわらず、少しずつキャッチアップしていける体制を整えてきました。多様な「リアル」に携わりながら、成長を重ねていける点もこの会社の特徴だと感じています。
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社員インタビュー
社員の声やプロジェクトのエピソードを通して、仕事のリアルをお伝えします。






