巨大IPの裏側で人と現場を動かす仕事
「ディズニー・オン・アイス」制作・マネジメント

プロフィール
K.S
イベント事業本部
開発事業部
ディズニー作品を題材にしたアメリカ制作のアイスショー「ディズニー・オン・アイス」。1986年に中京テレビの招聘により日本初開催され、2026年に40周年を迎えた、毎夏恒例の大規模イベントです。このイベントの制作面を現場でマネジメントしているのがK.Sさんです。全国を巡回しながら約120公演を動かす巨大プロジェクトのリアルな現場の雰囲気や、これまでの仕事観の変化、そしてグローバルなIPに関わる魅力について話を聞きました。
CHAPTER. 1
100人規模を束ねる 大プロジェクトの舞台裏

――「ディズニー・オン・アイス」プロジェクトの全体像を教えてください。
7月から9月にかけて全国のアリーナを巡回する、日本最大規模のファミリー・エンタテインメントです。ツアーの現場で約100名、各公演地で数十名、事務局だけでも約20名が関わる大規模なプロジェクトで、現場はアメリカから来日するスケーターと、音響・照明・映像などの技術面を担当するクルー、それらを統括するスタッフで構成されています。セットなどを運ぶ大型トラックも20台以上動きます。 このツアー制作のマネジメントを担うのが私たちの役割です。そのほかに、マーケティングやプロモーションを行うチームのほか、財務や経理、アイスリンクの施工、日本語版の制作、各公演地のチケットセールスや運営・施工など、多くのスタッフが連携してプロジェクトを支えています。
――ツアーはどのような流れで進むのですか?
全体の期間はリハーサルを含めて約3か月半です。最初に3週間ほどリハーサルを行い、その後本番に入り、1~2週間ごとに各地を巡回します。トータルで120公演ほどで、1日3公演することもあります。毎公演が無事に終わるたびにほっとする――その連続です。 いちばん長く滞在する最初の拠点が要です。日本人スタッフ同士だけでなく、海外から来るスケーターやクルーと早い段階でコミュニケーションを取り、「これからよろしくね」と言い合える関係を築きます。海外勢は初来日のメンバーも多く、初めましての方ばかりです。早い段階からどれだけ関係性をほぐせるかが、その後のツアー全体の雰囲気に大きく影響します。
CHAPTER. 2
多様なメンバーと進める ツアーマネジメントの現場

――「ディズニー・オン・アイス」に関わるようになった経緯と現在の役割を教えてください。
もともとは「恐竜ラボ!」という全国巡回イベントの立ち上げに携わっていて、そのプロジェクトが「ディズニー・オン・アイス」と同じチームで動いていたことから、自然な流れで参加することになりました。 現在は、制作面を束ねるツアーマネージャーを務めています。スケーターやクルーの安全も含め、何事もなく毎公演をやり切ることが使命です。ツアーマネージャーは、マネジメントの対象が社内ではなく、背景や価値観も国籍も多様な外部の方々とチームを組んで進めていくことが特徴であり難しい部分です。全員が納得できる形で無理のない進め方になるよう、常に意識しています。
――大人数の現場マネジメント、コツは何ですか。
現場では、多様な役割を持つ多くの人が同時に動いているため、大小さまざまな出来事が常に起きています。人数が多い分、情報が行き渡らないと問題が大きくなるため、報告や連絡の流れを止めないことに気を遣っています。前提として「プロにはプロを当てる」という考えがあり、そのうえで、情報をいかにシンプルに吸い上げるか、その情報をいかに滞りなく共有するか、いかにコストをかけずに解決するかを考えるのがコツですね。
――大切にしている考え方について教えてください。
来日したメンバーにツアーを楽しんでもらうことです。「楽しい」と感じてもらえるかどうかがチームのパフォーマンスに影響すると考えているので、巡回する都市それぞれを楽しめる提案をしています。象徴的なのが、大阪城ホールでのバーベキューパーティーです。大阪城が見える芝生広場にスケーターやスタッフ100人以上が集まります。準備は大変で暑さも厳しいのですが、皆が楽しみにしている毎年恒例のイベントで、ツアー折り返しの節目にもなっています。
CHAPTER. 3
役割の変化とともに 仕事観もアップデート
――中京テレビクリエイションで携わる仕事の内容はどのように変わりましたか。
これまで一貫してイベント事業に携わってきました。入社後、相撲の巡業からストリートダンスまでバリエーション豊かなイベントを手がけてきました。その後、中京テレビ本社への出向を経て、ずっとイベントの現場に関わり続けています。 以前は、イベントのチケットをどう売るかが主な仕事でしたが、今は制作側に立ち、来場するお客さんに対して、形あるものを作り、提供する役割に変わりました。チケット販売のプレッシャーから、面白いもの・価値あるものをつくる責任へと軸が移ったことが、大きな変化だと感じています。
――自分の意外な一面を発見したことはありますか。
資料作成のような緻密な作業は苦手だと思っていたのですが、実際にやってみると、自分が理解したいがゆえに細部まで作り込んでしまう部分があり、そこは意外な発見でした。 また、いろいろな人の話を聞くことが好きだということにも気づきました。ツアーでは、スケーターやスタッフだけでなく、各公演地の主催者や会場をつくる施工会社の方など、立場や役割の異なる多くの人が関わっています。その人たちとの出会い自体が面白く、仕事の魅力の一つです。職人気質で一見気難しそうに見える方も、実際に話すと気さくで明るかったり、アスリートやアーティストならではの感性に触れられるのも、この仕事ならではだと感じています。
――大きな責任を感じたのはどのタイミングでしたか。
ツアー制作を一人でやることになったときです。大きな予算が動く120公演、滞りなく事前準備を進め、止めずにツアーを回し続ける責任の大きさを強く実感し、気が引き締まりました。同時に、入社したばかりの後輩のケアも意識するようになり、改めて、チーム全体を見る視点が磨かれました。3か月半のツアーを走り切り、最後の公演を終えたときには、一気に肩の荷が下りたと同時に、言いようのない達成感がこみあげました。
――「ディズニー・オン・アイス」の現場で、若手はどのように成長していきますか。
プロモーションやマーケティング、各公演地を任される事業責任者など、関わり方はさまざまですが、まずは1シーズンを一通り経験してみてほしいです。1年目で見つけた点が、2年目で線になり、3年目には面となって見える景色が大きく変わります。仕事のスピードも上がり、自分の変化を実感できるはずです。関わる人の多さや仕事の幅の広さに圧倒され、どこから手をつけていいのか分からなくなることもあると思いますが、それを乗り越えた先で揺るぎない自信がつきます。しっかりサポートするので、一緒に乗り越えていきましょう。
CHAPTER. 4
空気をつくり、 人を動かす仕事の極意

――現場の雰囲気づくりや立ち振る舞いで意識していることはありますか。
ツアーマネージャーは中京側の制作の代表として見られる立場です。自分の態度が持つ影響力の強さを自覚しておかなければ、チーム全体の雰囲気すら大きく左右しかねません。現場の空気が重いときには和らげる工夫をする一方で、混乱した場面では締める役割を担うこともあり、バランスの難しさも感じています。もともとリーダータイプではありませんでしたが、この立場での経験を通じて、コミュニケーションを取りながら空気を整える感覚が身につきました。
――「ディズニー・オン・アイス」の仕事の魅力について教えてください。
やはり規模の大きさです。大きな予算や裁量を持って動かせること、そして誰もが知るコンテンツに関われることは大きな魅力だと感じています。何より、お客様の反応を目の前で見られるのが喜びです。「楽しかった」と言って帰る姿を見るとやりがいを実感します。また、海外の方々の文化や働き方の違いを肌感覚で知り、関係を築きながら一つのショーを作り上げることも、この仕事ならではの面白さだと感じています。
――どのような人がこの仕事に向いていると思いますか。
「ディズニー・オン・アイス」のツアー制作に関しては、旅が好きな人やプランニングが好きな人に向いていると思います。人と話すことが好きで、コミュニケーションを楽しめる人は特に力を発揮しやすいですね。 中京テレビクリエイションは、自分がいいと思ったことを形にしやすく、さまざまなチャンスがあります。イベント以外にもハウジングやテーマパークなどの領域にも関わることができ、多様なキャリアの可能性を秘めています。
――最後に、応募を考えている方へメッセージをお願いします!
前職はメーカーで営業をしていました。音楽が好きで、コンサートやイベントに関わってみたいと思ったのがきっかけで転職しました。 大勢の人と関わり、経験を重ねる中で、仕事を通じて本当に充実した日々を送れるようになったと感じています。「面白そう」と思って選んだ道でしたが、その感覚は間違っていませんでした。中京テレビクリエイションが気になってきた方は、ぜひ飛び込んでみてください!
interview
社員インタビュー
社員の声やプロジェクトのエピソードを通して、仕事のリアルをお伝えします。






